赤いマキタを修理する。G2000A

皆さん、こんばんわ。

この前、友人から発電機を直してほしいと言われたので
まぁ時間もあるし直してやるかって事で修理してきました。

マキタのイメージカラーと言えばあのブルーなんですが、今回の患者は

 

 

 

赤いマキタでございました。

G2000Aと言う機種の発電機。
ネットで調べてみたら修理の先駆者の方がいらっしゃって、これはどうやらスズキのOEM製品らしい。

これって部品もうでないでしょー。
手持ちの物でなんとか出来るようにしましょう。

 

友達が外していたエアクリカバー。

どうやら友人はこれを外してパーツクリーナーをガソリン代わりに吹いたらエンジンがかかったそう。
なんだラッキー。
原因はキャブのみだね。

エンジンが動く条件は、圧縮、混合気、火花。
これがしっかりしていること。

まぁ古い物は大体ガソリンが入ったまま放置してキャブの中身が腐ることが多いので基本的にはキャブのO/Hで済む。

つーか今年でキャブバラすの何個目だ…。
レース出てる時に比べれば全然バラしてないけど一般人化してからこんなキャブをバラす年もないなー。

 

農機具に多いタイプのキャブ。
バイクのキャブしか慣れてない頃は、違和感しか無いキャブだったけど今は結構慣れたな。

マジで単純な構造だから目に見える部分のボルトとナットを外せば簡単に外れる。

 

はい、キャブの摘出完了。

外してみたもののこのキャブは俺は見たことないタイプだな。
フロートの以外はバイクに近い感じがする。

 

画面の中央右にあるバネと針金を組み合わせたのがスロットルに繋がってる部分。
農機具はここにバネを仕込んでスロットルを閉じる時にバネの力を利用している。
バイクも同じ構造だけど仕組みが違うから戸惑う。

あとはこのガスケット使い回せるかなー。
2次エアを吸おうがエンジンが回ればいっか。

ヘッドからホースが出てるのはブローバイのホースか…?
この発電機の年式はいつのものか分からないけど、これがあるってことは排ガス規制があった後?

まぁ考えても仕方が無いからキャブをバラす。

フロートの真下にあるボルトを外す。

 

oh…

昨今ここまでやられてるキャブは見ないですねぇ…。

こりゃキャブの穴という穴が全部詰まっててもおかしくないな。

 

この感じじゃメインジェットも詰まってますね。

 

 

それにしてもこの緑のパーツは一体何をするための部品なんだろう。
必要の無いパーツは絶対に付いてないはずだからこのパーツにも意味はあるんだけど
どんな役割をするのかマジでまったく分からない。

それとフロートのパッキンが面白い!
テーパー状になっていて締め付ければ絶対に密閉出来るっぽい仕組みなってる!
このパッキンが硬化してひび割れなきゃこれ再利用できるな!

 

そしてキャブあるある。
使えるマイナスドライバーが合わなくてジェット類が外せない。

しょうがないのでグラインダーで両脇を削って入るように加工した。

メインジェットを外す時に気をつけないといけないのは、メインジェットにマイナスドライバーがアクセスできたからと言って無理矢理回そうとしないこと。
マイナスドライバーの先端の厚みが無くて隙間がある場合は間違いなくナメます。
なので厚みが合ってるドライバーを削って使いましょう。

外れなくなったら直すこともできませんからね。

 

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専用品もあるけどホームセンターで買ってきたそこそこのドライバーを削ったほうがコスパは良い。

キャブクリーナーを使いつつ、手応えを確認しながらマイナスドライバーを回す。

 

はい、メインジェット摘出。

これはマジでバイク用と互換性ありそう。
サイズは見てないけど原付きと変わんなそう。

 

フロートバルブのピンが貼り付いて取れないのでネジザウルスで挟んで引っ張る。

無事に摘出成功。
これも無理にマイナスドライバーなどでこじるとフロートバルブの支柱が折れたりするんで無理はしない様に。

腐ったガソリンが接着剤の様な役割を果たしてしまっていてキャブクリーナーを使わずには作業はできない。

マジで普段はネジザウルスを使うことなんて無いけど、こういう時だけ本当に役に立つ。
これは俺の工具の中でももしもの時の一本。

 

外したフロートバルブ。

そう、フロートを外した時に真っ先にバルブが生きてるか確認して
生きてて本当に謎だったんだけど、これを見て納得できた。

バイク用もこの仕組みの方が良くないか?
もしキャブがグダグダになった時に再利用できる可能背が爆上がりするんだけどな…?

 

フロート部分の部品は全部撤去。
残りはキャブの上部のスクリュー系を外していく。

 

これを見てくれ。
これはヤマルーブのキャブクリーナーでこびりついた腐ったガソリンを除去できた。

 

このキャブクリーナーは本当に信頼できる。
どんなキャブであろうとこいつがあるから復活できる。

詰まったメインジェットを漬け置きしててキレイにできなくても
コイツの噴射力でゴリ押しすれば穴が開通させられる事もある。

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時間が無くて2~3時間くらいしか漬け置きしなかったけどここまで落ちた。
まだ漬けておけば確実に全部落とせたと思う。
この記事の序盤に撮った写真と見比べてみてほしい。

あとはPEA入りの添加剤を入れて様子を見ましょうかね。

 

ちなみに今回バラすのに使ったドライバー達。

これらが適材適所で使われています。
工具も本当に数が増えちゃって困りますねぇ…。

工具箱じゃなくてカートにしないとキレイに入り切りません😇

この後キャブを発電機に取り付けて無事にエンジン始動!
この瞬間が一番ホッとします。

あとは暇だったらエンジンオイルでも交換しようかな。
何年も前に買ったワコーズのプロステージが余ってるんだ…。

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