今年の狩猟で印象に残ったこと。

皆さん、お久しぶりです。
狩猟を初めて6年が経過しただけの人間Kasaiです。

猟友会に入って活動しているとやはり高齢化をすごく感じるんですが
昨今は本当に亡くなる人が多く、「こりゃ早い所、色々教えてもらわないとこの土地の文化が消えてしまう。」と感じるわけです。
特に僕が最年少でそれより下の人が入ってこないもんだから、僕がそれを継承するしか無いわけなのをひしひしと感じます。

そして成長の一つとして皆で猟に行くのもいいんですが、一人で行けなくては駄目だろうと思い立ち、一人で自分の家の裏山に入っていくことにしました。

 

冬の山に立ち入ると、どこに行っても良いというオープンワールド感をめちゃくちゃ感じます。
やっぱ最高のゲームはやっぱ人生かなと思うわけです。

 

Kasai
Kasai

「え?あれナメコ?」

 

 

めちゃくちゃナメコらしきものが生えてる。

冬なんですけどナメコって冬のきのこなん?
他の木も見てみる。

 

 

Kasai
Kasai

「このサイズ感間違いなくナメコや…。

ナメコと分かってはいるけど、簡易的な料理すらしない俺は持ち帰る気はゼロなのである。
まぁここに生えると分かっていれば来年取れるしな。

 

Kasai
Kasai

何このシイタケっぽいやつ

 どんな季節に入っても山は自分が見たことがない生物がいるので面白い。
自分なんて全然物を知らないんだなぁと実感する。

少量を口に入れて30分経って何もなければ食えると聞くが、山の中でそれやって行動不能とか死ぬからやめとく。

 

 

Kasai
Kasai

イノシシっぽい足跡はチラホラあるけどそんな直近の足跡じゃねぇな。
とりあえず池に行ってみるか。

って事で池に行く。

池に行ってみるがホシハジロみたいなのがいるだけで、マガモやカルガモはいない。

遠いし枝が邪魔で当たるか分からんけどやってみよう。
って事で撃っても無事に当たらず。

 

Kasai
Kasai

まぁそんなもんだよね。
いっつもこの距離撃っても致命傷にならないくらいだしな。

 

 

そして池を周回していると池に繋がる支流にまさかのカルガモ。
飛んでいったけど弾詰めてねぇからとっさに反応できん。
こんな所に潜むことあんのかよ。

 

Kasai
Kasai

やっぱ人に教えてもらってない地形や動物の思考は分からんなー。

 

っと思ってたら視界で何かが動く。

 

タヌキや。

 

タヌキは俺の事なんぞお構いなしに支流の対岸をトコトコ歩いてる。

タヌキ
「こんにちわー、今日は天気良いから山歩きには丁度いいですよねー」
なんて言葉が聞こえてきそうなほど呑気だ。

 

超絶焦りながら弾を込める。

Kasai
Kasai

タヌキ?!タヌキなんて獲った事ねぇよ!
弾は3号?!スラッグ?!何を使えばいい?!
分からん!?スラッグで行こう!
バックストップは?!ここって休猟区じゃないよね?!
タヌキって狩猟鳥獣だっけ?!
とにかく積年の畑の恨みだオラァ!

色んな思考が頭を駆け巡ったけど、システムオールグリーンが点灯した。

発砲の音が山にこだまする。
一瞬動きが止まった、と思ったタヌキが倒れる。

 

 

仕留めた。
もう一匹!っと思った。

Kasai
Kasai

いや、確実に仕留められる距離だけどこれ以上獲っても仕方ない。
殺したくて狩猟してる訳じゃないしな。

 

回収に回ると、首に当たっていて良い仕留め方ができたと思う。
そして色々な思考が頭を巡る。

 

Kasai
Kasai

2匹居たって事はつがい?
もしかすると申し訳ないことをしてしまったかも。
っていうかこのサイズ感、犬猫と一緒やん。
結構色々考えさせられるんですけど。

猫を飼ってて身近に犬がいる人間としてみると、このサイズ感結構キツい。

初のタヌキだけど童話の世界的に自分が悪い猟師になった感が半端じゃないんですけど。

多分家の周りの人にタヌキ獲った言ったら、畑やってる人だらけだから「良くやった!」って言われそうだけど、いざ自分がやって見ると罪悪感半端ねぇ。

 

Kasai
Kasai

えぇ…コレ俺解体すんの?

 持ってきたナイフで解体を始める。

 

Kasai
Kasai

うーわ。マジで犬解体してるのと変わらねぇ。
もしコレが半矢で生きてるとこトドメ刺さなきゃだったらと思うとだいぶキツい。

昔の人は赤犬も食ったって言ってたし、動物は皆食料と思えてたからそういう感覚が麻痺してんのかも。

その後持ち帰って食ってみたけど普通に美味い。って言うかクセがない。

色々思うことがあったけど、有害鳥獣駆除で市に雇われた傭兵みたいな感じでやってる方が性にあってるのかもと思った日でした。

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